嘘の恋愛進行中【完】

ライバル






□■□■□



次の日

私と望月慧が一緒に登校していると




「おはよう、鷹森さん!」


と後ろから誰かに声をかけられた




振り向くと
速水楓が笑顔で立っていた



「昨日見かけて思ったんですけど、2人って付き合ってるんですか?」



小ささを存分に活かした、上目遣い



「そうだけど?」


望月慧は嫌な顔一つせずに、笑顔で応える




「やっぱりー⁈
学校まで一緒に行っても良いですか?」




なんて言われて

嫌いだからといって、断るわけにはいかない



「ゴメン。俺は亜樹と“2人”で行きたいから、ここは遠慮してもらえるかな?」



なんてサラッと言ってしまった





ああ思っていたのは、私だけだったみたい



もちろん私も望月慧と2人が良かったし



望月慧がそう言ってくれて、嬉しかった








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