嘘の恋愛進行中【完】



□■□■□


速水さんが転校してきてから2週間が経とうとしている頃


なぜか私の周りに、女子が群がるようになった


前まではあんなに嫌っていたのに




「じゃあまた明日ね、鷹森さん」


こうして、クラスのほとんどの女子は教室からいなくなる


しかし男子の大群はなお、速水さんと話し続けている


毎日毎日
飽きないのかな?


って思うくらい



今日は望月慧は委員会があるとかで
帰りが遅くなると朝言われた


ちょうどいいし、図書室で勉強することに


私は図書室に向かうため、席を立とうとした



「鷹森さん、ちょっといいかな?」





見たことのない男子に声をかけられる



でも、こんなことはよくあること



私は男子に連れられて、人通りの少ない校舎裏に来た




ってことは告白か…



望月慧と付き合い始めてから、告白される回数はすごく減っていた


ときどきあったけど



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