Hell・God
阿「っと、まぁこれがノアが地獄に来た理由だ。」


阿「この話は、ヨシュア班以外のやつには話すなよ。人の過去を聞くのは同じ班のやつ以外にはダメって決まりだから」


くぅ「分かってるッス…」


あまりにも出来すぎた話だ、と僕は思う。


くぅ「ノアの方舟って、キリスト教ッスよね?」


阿「あ?知らねーよ、元々地獄の住民だったからな」


くぅ「そ…スよね…」


ノアの方舟。


詳しいことは記憶にないが…確かに現実世界で、聞いたことがある。


阿「宗教ならヨシュアの方が詳しいだろ。あいつなんかの宗教入ってたから」


くぅ「またあの森に行かないといけないんスか…」


ミ「くぅ!」


ミラがひょこっとマンホールから出てきた。


くぅ「ミラ!?」


ミ「何の話してたのー?」


何って奴だ…

確か初めて会ったときも木から降ってきたなぁ…

なんて変人だ。そう思っていると、自然と笑いが込み上げてきた。


くぅ「…ぷっ」


ミ「笑ってないで答えてよー!何の話ー?」


阿「ミラ、そいつに教えてやれ」


ミ「何をですか?」


阿「地獄での生き方と、宗教について。お前宗教入ってたろ?」


ミ「あっ、はい!キリスト教でした!」


ミラがキリスト教だっただって!?

ちょうど聞けるじゃないか。


阿「ちょうどよかったな、くぅ。じゃあオイラはこれで!」




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