俺は、神を信じない。
始まりの朝
ふぁ〜・・・。

あ、やべ、起きなきゃな。

あと5分で行かないと入社式に遅刻する・・・遅刻!?!?

俺は飛び起きた。

真新しいスーツに身を包み、テーブルに置かれていたパンを掴んで慌てて靴を履く。

「しゅんくん、忘れ物はない??」

母さんが2階からひょいっと顔を出した。

「まったく、入社早々バタバタして・・・。」

という母さんの小言には聞こえないふりをして、

行ってくる!

と家を飛び出した。

バイクに乗って、車庫を出る。

渋滞していないことを祈りながら、会社へと急いだのだった。
< 1 / 2 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop