俺は、神を信じない。
ふぅ・・・なんとか間に合ったか。

だいぶまばらにはなっていたが、まだ新入社員の姿がチラホラと見え、俺はほっと息を吐き出した。

「あ、隼也。おはよっ。」

やたらと親しげに話しかけてくるな、と思って振り向くと、幼なじみの優花がいた。

「おぉ・・・ってなんでお前がいるんだよ!」

きょとんとした顔で俺を見つめる優花。

「なんでって・・・ここ、うちの会社だよ。」

いやいや聞いてねーし。

知らなかったしそんなの。

「この春からお父さんが買い取ったんだってー。」

この春からか、そうか・・・それなら俺が知るわけないよな。

「お前それ早く言えよ・・・俺がこの会社受けたの知ってたろ。お前の父さんの会社だって知ってたら受けなかったっつーの。コネ入社だと思われたら癪だしさ。」

「大丈夫、多分お父さん知らないよ隼也がこの会社に入社すること。」

知らねー訳ねーだろ・・・。

「とりあえず、入社式始まるから行こ。」

優花に手を引かれ、俺は渋々ついて行った。
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