恋することを知った恋



愛してもらうには、ずっと可愛いあたしでいなくちゃ。



あたしは高いブランドで揃えた化粧品をポーチから取り出して、ピンクのチークとピンクのリップグロスを塗る。

疲れきった顔なんて見せない、ずっと可愛い顔。

大人の女性は素敵だって思われるように、余裕の表情で。



あたしは鏡の自分に向かってスマイルを作ると、光ったスマートフォンと共にトイレをあとにした。
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