悲しみを持つ少女(完)
「私は、両親に捨てられて迎えに来ないなら、イラナイ子」
「!蒼、全力で止めなさい」



私は落ちようとしました
でも、止められました。
蒼くんに



「離してください」
「愛菜、落ち着け。大丈夫だ。お前は、一人じゃない」



一人じゃ、ない
この言葉前にも聞いたことがあります
小さな頃



同じようになったことがありました
それを止めたのも、蒼くんでした



「蒼くん、私は、なぜ捨てられたのでしょう」
「さぁな」



「答えに、なって、ませ、ん」



だんだんと疲れてきて、寝てしまいました
だからその時



「愛菜、前みたいに我を失うなよ」



と、蒼くんが言っていたのは知りませんでした。


次に起きた時は、夕方でした。
ゆっくりと体を起こしました



「ここって、部屋?」
「愛菜、目が覚めたか?」
「蒼くん、心配かけて、すみませんでした」



「いや、俺も悪い。お前だけが責任を負うことはない」
「……はい」



私は小さく返事をしました。
するとしたから



「蒼ー!愛菜ちゃん起きたー!ご飯よー!」




そう聞こえました。
すると私のお腹は
ギュルルルルルーーー




となっちゃいました。
私は恥ずかしくて顔を伏せました。
すると、



「ぷっ!…あははははははは、あはは」
「なんで笑うんですか!恥ずかしいんですよ!」




顔に熱がかかったみたいに暑いです。
なんでタイミングでなるんですか私のお腹は!


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