さいごの夢まで、よろこんで。



二人並んでベンチに座っていた。
その時間が、どれくらいだったのかは今となってはわからない。
ただなんとなく、永遠みたいに感じてた。

私は、手をつないだ翔太の隣で静かに笑ってた。このままずっと一緒にいたいなって思いながら。

そしたら急に、あたり一面に花が咲いた。
何事かと思ったら、いつの間にかそこは病院の屋上じゃなくなってて、なだらかな丘みたいになってた。

花の絨毯が敷き詰められたその丘で、私と翔太は空を見上げて、その綺麗さに感動してた。
そしたら、その見上げてた空から、今度は雪がパラパラ降ってきて、あれ?って。
だっておかしいよね。花が咲く季節に雪だなんて。現実じゃありえない。

だけどこの風景、私知ってるような気がする。翔太が、「季節を統一しろ」とかって小言いってた覚えがある。

ただあまりの綺麗さに、無我夢中で空を仰いだ。翔太と二人で。


この風景を、二人で共有できたことに、幸せを感じながら、いつまでもこのまま、一緒にいられるような気がした。






fin.



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