だから、俺にしとけよ。
……って入谷くん!
私の隣に座って、距離が近くなる。
なぜだかどんどん熱くなる。
意識したらダメだ。
そう思うけど、なぜか意識してしまう。
気まずい……。
「伊都ちゃん、ソース取って」
「あ、はい」
「ありがとう」
私からソースを受け取った入谷くんはいつも通り。
なんだ、私の考えすぎか。
少し話していないだけで、気まずく思うなんて。
気にしないようにして、私もいつも通りを装った。