忌み子と魔法使い
生い立ち
「お前なんかがいるから主人は!」
「さっさと消えろよ!」
「呪われた糞餓鬼が!」
僕は皆に嫌われている。生まれついたときから忌み子として、育ってきた。


英雄ノエル・クラウンは、魔法使い最強と呼ばれる男である。
しかし、先の第五次世界対戦と呼ばれる
魔法使い対one of the guys(能力のない人間の総称)との闘いで殉職した。
英雄の一族は、その後裕福な暮らしをしていたが、10年前ノエル・クラウンの孫ノエル・アンドレアと呼ばれる魔女が一族殺しを行った。
そして、ノエル・アンドレアは
銀髪の魔女として数々の村を潰していった。いつしか、ノエルの一族は最悪の一族として歴史に名を刻んでいった。

ノエル一族の、生き残り。そう新聞に大きく取り上げられたのは一族殺しの10年後だった。


暗闇のなかで男が五人ほどで話している。
「なんと言うことだ!」
髭を生やした男は唖然としていった。
「生まれたときからこれほどの魔力とは!」
眼鏡をかけ、杖を持っている男が目を見開いて言った。
「危険では??」
「うむ。なんとも言えんな」
顎髭をさわりながらリーダー格の老人が言った。
「仕方ありません、山奥のサンシャルチニ大聖堂に預けましょう」
若い男が言った。
「だが、あそこはアンドレアの生まれ育った場所ぞ!?」
髭を生やした男はテーブルを思い切りたたき、言った。
「だが、ここで生きても悲しい思いをさせるだけだろう」
「うむ!この子を……ビリーヴァを、サンシャルチニ大聖堂につれていけ!」
リーダー格の決定でノエル一族の、生き残りノエル・ビリーヴァは幸か不幸アンドレアの育った場所へいくのであった……。
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