ハルトサクラ
ハル



今までの寒さが嘘みたいに暖かくなった春。


桜の香りに誘われて私は桜の木の下にやって来ていた。


さっきまでの気持ちが嘘みたいだ。



「あったか…」


木漏れ日の優しい光が私を覆う。


いつの間にか私の目から涙がこぼれる。



「なんであんな風になっちゃったのかな。」



私は30分前のことを思い出していた。

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