イジワル上司に焦らされてます
 


「ハァ……」



不甲斐なさと同時にドッと疲労感に襲われて、思わず零れた溜め息。


なんで、夕方過ぎてから急ぎの修正なんて……と、つい心の中に不満の声が滲むけれど、口には出さずに精一杯それを押し込めた。


……仕方ない。やるしかないんだから。


そうして無理矢理気持ちを切り替えた私が、指定されたデータを呼び起こそうとすれば───



「─── 日下部は、急な仕事で夕方から出てしまった為、代わりに対応致しました。もし他にも急ぎがありましたら、不破までご連絡ください」


「え……っ」


「さっき、宇佐美さんには、そのメール内容の修正データと一緒に、そう連絡しておいたよ」


 
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