短編集「見かけ倒し。」

悩み。3

斎藤は、教会でお祈りを捧げた。

斎藤「神よ。。悩みがあるのです。。わたしは、どうするべきでしょうか。。」


ガチャ
ぎぃー、、、

分厚いドアが開き、彼女が入ってきた。


みゆき「また、ここなの?」

斎藤「分からないんだ。。」

みゆき「お母さん、待ってるよ?」

斎藤「分かってる」

みゆき「分かってないじゃん。」

斎藤「あ。」

みゆき「逃げてンだよ、斎藤くんは。所詮」

斎藤「なんだと。」

みゆき「厳しいこと言うようだけど」

斎藤「厳しいよ、Sかよ。。」

みゆき「Mだけど。」

斎藤「だろ。」

みゆき「だろじゃねぇわ。何の話だよ」

斎藤「下の話だよ」

みゆき「してるつもりねぇわ」

斎藤「そうなの」

みゆき「ほらいくよ」

斎藤「お祈り終わってない」

みゆき「フレンチ」

斎藤「フレンチキス?」

みゆき「しねぇわ!」

斎藤「死ねわ?死ぬかよっ」

みゆき「死ねよ、もう」

斎藤「なにさ、死ねるもんなら死にたいわ」

みゆき「なに言うんさ」

斎藤「本音さ、、」

みゆき「なにバカなこと言ってンのよ」

斎藤「わからんかね、、」

みゆき「そりゃあたしだって、落ち込むこたあるけどさ、斎藤くん、割りと鬱傾向、多すぎ」

斎藤「悪かったな、もう」

みゆき「いこうよ、フレンチ」

斎藤「別れた方がいいんじゃねぇか、俺たち」

みゆき「付き合ってねぇわ!」

斎藤「そうだった?」

みゆき「勝手にフィアンセ設定やめちくり」

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