flower
……コツン
コツン?あれここはチュッでは?
おデコに温もりを感じてゆっくり目を開けてみると…超絶イケメンのドアップが!
「熱はないみたいだね。」
ドアップのイケメンが柔らかくニコッと微笑んで、そっとおデコから温もりが消えて行く。
その微笑み、凶器になります。鼻血出そうです。でもイケメンに血が飛び散ってしまうといけないので、ここはグッと堪えます。命に変えても堪えます。というより乙女の鼻血姿をイケメンに見せるという失態だけはしたくない。
今にも鼻血が噴き出してしまいそうになりながら必死に堪えていると、タイミングよく学校の最寄り駅に着いた。
電車のドアが開いた瞬間、猛ダッシュ。遅刻だの何だの考える余裕はなく、とにかくイケメンに鼻血姿を見られないよう走り去った。
その甲斐あって私の無遅刻無欠席は守られた。HRギリギリに教室に駆け込んだ。
今になって思うと髪はボサボサだし、寝坊して顔は洗っただけでメイクもくそもない。さらに息切れして汗までかいて…なんという姿をイケメンに披露してしまったのだろう。だんだん気持ちが落ち込んで来る。