flower
気持ちは落ち込んだまま、気付けば昼休みになっていた。昼休みだと気付いたのは親友の雅に話し掛けられたお蔭だ。
「日向ちょっと今日大丈夫な訳?朝は珍しく寝坊しちゃってるし、今の今までボーっとしてるし。あんた今数学の教科書眺めてるけど、数学って1限目だからね!もう4限目まで終わって今から昼休みだから。ほら、屋上でご飯食べよ。」
よっぽどお腹が減ってるのか、私の手をグイグイ引っ張り、早くイスから立て!と言わんばかりだ。
グゥゥゥ〜〜〜ッ……
私のお腹です。よっぽどお腹が減っているのはどうやら私の方だった。
「雅ちょっと待って!まだ鞄からお弁当出してないって。」
2人でお弁当を持ち、階段横の自販機で雅は紅茶、私は苺みるくのパックジュースを購入し、階段を最上階まで昇って行く。
屋上といえば不良の溜まり場を想像しがちだが、ウチの高校の屋上は穴場だ。私達以外誰も来ることはない。普段は立入禁止になっていて鍵がかかっている。
屋上の鍵は、何故か保健室の裕子先生が持っている。前聞いた話によると保健室しか管理する部屋がないというのは少ないから他の場所も…と半ば強引に押し付けられたのだと裕子先生は言ってたっけ。
裕子先生は29歳で今日から産休に入っている。
私達は裕子先生と仲が良くて、特別に屋上のスペアキーを貸してくれた。屋上からみる夕日が先生のお気に入りらしい。
裕子先生と仲良くなったのは…私がよく転び膝や腕に擦り傷など、よく怪我をして保健室にお邪魔してたから。雅はその付き添いで。…という私の失態話はここまで。