あなたの傍に居させて
動向
息を切らせて、商品開発部の専務室へ滑り込む。

高橋専務の香りで満たされたその部屋にノックもせず、入ってしまった事に動揺をしてしまったが、そこには高橋専務と綾香だけが居てホッと胸を撫で下ろす。



「すみません、急に、ノックもしないで。」


「どないしたんや?京香。えっらい取り乱してるやんけ。」



綾香にそう言われ、先程の光景が脳裏に甦って来る。






・・・・・神城社長の体温、香り、声・・・・・

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