好きだけど、近づかないでくださいっ!
那月のメールに書かれていたのは三つのミッション。一つ目、二人でイルカショーを見る。

二つ目、お揃いのお土産を買うこと。そして、最後アジ釣りをして二人で食べること。

証拠としてすべて、写メを送ること。それら全てのミッションをコンプリートしたら鍵の場所をメールする。

きっと、普通の状態なら絶対に無理。
だけど今は、鍵が最優先。

さっきからまたお腹の底が熱くなってきて、避けたい気持ちでいっぱい。でも、もしそんなことしたら、百パーセント、康介くんは道連れ。

スキサケなんて、言ってられない。

「とりあえず、イルカショーか。イルカショーは十一時からか。あと、三十分くらいあるな。とりあえずそれなら・・・」


「せ、せっかく来たんで、ちょっと見て回りませんか?」

いつもの私なら、絶対に出ない言葉。でも、たった三つだけじゃなく、せっかく来たんだから、水族館デートを楽しみたい。
< 92 / 113 >

この作品をシェア

pagetop