完璧なカノジョの秘密
「あっ……えとっ……」
「あの?」
その人は口をあわあわと震えさせながら、私をただジッと見つめてくる。
「すごく……」
うんうん、すごく??
ついに口を開いた男子に、私はホッとする。
良かった、やっと言葉を喋る事が出来たのね…トホホ。
「きれ……」
「ストップ、それ以上は言わせねーよ」
スッと、私と男子の間に清人が入り、私を背中に隠す。
長身だから、さっきの男子の顔が見えない。
「俺の女なんで、勝手に誘惑すんの禁止」
清人は、男子にコソッと何かを耳打ちした。
それが聞こえなくて、私は清人の背中からヒョイッと顔を出す。
すると、男子は物凄く真っ赤な顔をした。
「えっ……」
嘘、まさかあの人、清人がイケメンすぎて、耳元で囁かれたもんだから、恥ずかしくなっちゃったとか!?
こ、これは……なんだかイケないモノを見ているようだ。
「っ!!し、失礼しましたーっ!!」
男子は、全速力で走り去っていく。
そして、清人はなぜか「べー」と舌を出して男子の背中を睨んでいた。