完璧なカノジョの秘密


「き、清人……あの人に何したの……」


驚愕していると、清人は私にズイッと顔を近づける。 

えっ、こんなところでキスされるっ!?

そう思って身構えると、清人は私の耳に唇を近づけた。


「何って、そんなの決ってんだろ…」

「っ!」


清人の吐息が、私のあらわになっている耳と首筋にかかる。

それがくすぐったくて、私は思わず身を捩った。

ーギュッ

そして、私を抱き締めると、そっと呟く。


「牽制、したんだっつーの」

「はい!?」


私は口をパクパクさせ、もう金魚と言われてもしょうがないくらいに顔も真っ赤だった。


清人を前にすると、ミスパーフェクトの私なんて、すぐにボロが出ちゃう。


私の完璧じゃなきゃっていう仮面、鎧を壊す天才だ。


「ボーッとしすぎなんだよ、まりあは。だから、今みたいに男に襲われそうになんだ」


「別に、お、襲われてない!」


「襲われてからじゃ遅ぇーから。だから、目離せなくて、俺の心臓は1つじゃ足りなそうだわ」

ーグイッ


そう言って、私の手首を引っ張っていくと、神社の裏へと連れてこられる。


ーダンッ!!

「っ!?」

そして、私は神社の裏手の塀に、壁ドンされていた。

わぁー……まさか、ドラマや漫画で話題のあの壁ドン…。

現実には無いんだろうなぁって思ったけど……現実にあった!!

あったよ!?

今、現在進行系で、清人にされてます!!




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