完璧なカノジョの秘密


「まりあ先輩、お昼食べました?」

「えーと、まだ……」

「って、俺が連れ出したんだし、あたりまえですよね!」


そう言って笑う有谷君に、私もつられて笑う。

すると、有谷君は私に後ろ手に持っていた袋を差し出す。


「これ………」


中には、メロンパンに焼きそばパンという不思議なセットが入っていた。


「俺の昼メシなんですけど、良かったら食べて下さい」

「えっ、でも有谷君のご飯なんじゃ……」

「お腹いっぱいになったら、元気になれますから!」


そう言ってニコッと笑う有谷君に、私はなんだか気持ちがホッコリとしていた。


「ありがとう、じゃあ、メロンパンもらうね?」


私はメロンパンをもらって、有谷君に焼きそばパンを渡す。

私達は、そこで一緒に昼ご飯を食べる事にした。

今、理科室に行って、清人に、みんなに会う気にはならなかったからだ。


といっても、清人が理科室にいるかも分からないけど…。

まだ、美樹さんといるかも……。






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