恋した彼は白金狼《プラチナウルフ》
随分自分だけの世界に入り込んでいたのか、先輩が眉間にシワを寄せてドン!とテーブルを叩いた。
「お前、なに妄想してんだよ」
も、も、も、妄想!!
「いや、別に、なんにも!う、うはははは!」
自分でも不気味で、もし私が先輩だったら、今後半径二メートルは近寄らないかも知れない。
やだ、怯えないで!
でも、さすがデカいバイクを乗り回すだけあって、先輩は怯える様子もなく私を真っ直ぐに見つめた。
「で?いつ?」
「な、なにが?」
「だから、お前の誕生日だよ」
「そ、それは……」
「お前、なに妄想してんだよ」
も、も、も、妄想!!
「いや、別に、なんにも!う、うはははは!」
自分でも不気味で、もし私が先輩だったら、今後半径二メートルは近寄らないかも知れない。
やだ、怯えないで!
でも、さすがデカいバイクを乗り回すだけあって、先輩は怯える様子もなく私を真っ直ぐに見つめた。
「で?いつ?」
「な、なにが?」
「だから、お前の誕生日だよ」
「そ、それは……」