恋した彼は白金狼《プラチナウルフ》
「なんだよ、言えって」

ああ、もういいや!

「えっと、七月二十八日……です……」

「フッ」

へっ?

私が答えるとなぜか先輩は一瞬真顔になった後、噴き出した。

「あの、先輩……?」

「七月二十八日は、来週の木曜日だ」

……え。

「それって」

先輩がニヤッと笑った。

ほ、ほんと?!

私、先輩と同じ誕生日?!

嬉しい……嬉しいんだけどっ!
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