永すぎた春に終止符を
「こんなとこで、何してるの」
彼は、被っていた帽子を放り投げると、キッっと私をにらみつけた。
彼は、私を押しのけると、靴を放り投げるようにして脱ぎ、ズカズカと部屋の中まで入ってきた。
「彼女の帰りを待ってたら、腹が減ってコンビニに行ってた。遅かったな」
その通りだろ?って言わんばかりに、テーブルの上にビニール袋を放り投げた。
私だって、負けてなんかいない。
「何で鍵なんか持ってるの」
「前に、無くしたと思った時スペア作っといたから」
案外、素直に彼は答える。
「返して」私は、手を出して要求する。
「これは、俺が金を出して作ってもらったんだ。だから、返さない」
「いい加減にして。そんな理屈、通るわけないでしょ?」
彼が、私に近づいてくる。
「いい加減にしろってのは、俺のせりふじゃないのか?人前で、散々ラブシーン見せ付けやがって」
「拓海には関係ない。私が付き合ってる人と何をしようと」