永すぎた春に終止符を


「気の置けない男友達、そう思ってもらえばいいよ」彼は、笑って言う。


「あの…」


「まあ、細かいことはいいから、男の目線で答えてやるよ。それで、早速…1問目。彼、何の仕事してるの?」


保田さんのペースにすっかりはまってしまってる。
「仕事って言うか…大学で研究してるの」


彼は、頷くと私の目をじっと見つめる。
「プロパーなの?ああ、えっと、ポストは何?ほら、教授とか助手とか」


「多分、研究員です。去年論文を書き上げて…二年契約の」

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