初愛むすび
今授業中だということに気付く。
「井上、すいません!…続けてください…」
あたしは一礼して、ちゃんと座る
「え、あ…はい。 ここの方式を…お、き…沖田…く、ん」
「寝てたんで、わかんねーっす。このバカに聞いてください」
進也は、あたしに指をさして、笑う。
「あっ、…じゃ…あの…新名…さん、P54の問い3を…」
「あ、すいません。知りません…あと教科書忘れました」
と即答する。
「ぷ、バカすぎ…」
「うるさいわっ!進也だって、知んないっしょ?」
「だってオレ寝てたし。…大体、教科書忘れるって…」
「うるさいなぁ、あたしは進也みたいに、おきべんなんてしないんだよっ」
小声で言い合い。
…進也は、幼なじみだけど、普通のケンカ友達。
頼りにならないし…
無駄口多いから…。