常務の秘密が知りたくて…
一日の疲れを感じながら仕事を終えてアパートに帰ると、外ほどではないがやはり寒い室内の空気に身震いする。とりあえずコートを着たまま一人用の小さな炬燵の電源を入れて足を突っ込んだ。
しかし暖かくなるのには多少の時間がかかるのでその間まではなかなか辛い。私はため息をつきながら机に突っ伏した。心なしか部屋の中なのに吐く息が白い。
堀田さんのもたらしたトラブルはあまり解決の方向に向かっていないらしい。このままどうなってしまうのか。考えつつも足元が徐々に暖かくなってきて一息つく。
ゆっくりとコートを脱ごうとしたところでポケットの中で携帯が震えた。ディスプレイを確認してゆっくりと通話ボタンを押すと一際明るい声が耳に届く。
「もしもしお姉ちゃん? 久しぶり、元気?」
「元気……とは言いがたいけど。紗良こそちゃんと食べてるの?」
大学に通う妹の紗良だ。こうして特に用事がなくても、お互いに思い出したように近況をやりとりするのが姉妹の間では定番になっていた。いつもは私がもっぱらかけるの方なのに、忙しさもありここ最近は連絡していなかった。
「食べてるよ。お姉ちゃん、声疲れてるよ? 仕事しすぎなんじゃない?」
「大学生に心配されるほどでもないわよ」
「仕事ばっかりじゃなく恋にも生きなきゃ! 運命の人は見つかった?」
茶化すような口調につられて私も笑った。
しかし暖かくなるのには多少の時間がかかるのでその間まではなかなか辛い。私はため息をつきながら机に突っ伏した。心なしか部屋の中なのに吐く息が白い。
堀田さんのもたらしたトラブルはあまり解決の方向に向かっていないらしい。このままどうなってしまうのか。考えつつも足元が徐々に暖かくなってきて一息つく。
ゆっくりとコートを脱ごうとしたところでポケットの中で携帯が震えた。ディスプレイを確認してゆっくりと通話ボタンを押すと一際明るい声が耳に届く。
「もしもしお姉ちゃん? 久しぶり、元気?」
「元気……とは言いがたいけど。紗良こそちゃんと食べてるの?」
大学に通う妹の紗良だ。こうして特に用事がなくても、お互いに思い出したように近況をやりとりするのが姉妹の間では定番になっていた。いつもは私がもっぱらかけるの方なのに、忙しさもありここ最近は連絡していなかった。
「食べてるよ。お姉ちゃん、声疲れてるよ? 仕事しすぎなんじゃない?」
「大学生に心配されるほどでもないわよ」
「仕事ばっかりじゃなく恋にも生きなきゃ! 運命の人は見つかった?」
茶化すような口調につられて私も笑った。