俺様社長の恋の罠

ため息をつくと幸せが逃げるなんて言うけど、そんなことを言ったらここ一ヶ月で私の一生分の幸せはすべてなくなってしまったと思う。


「分かりました。では、行ってきます」


そう言って清水さんに一礼して私は社長室のドアをノックする。


「入れ」


不思議に耳に残る、魅力的だと言わざるおえない声でそう言われ私は社長室のドアを開ける。


「失礼します。おはようございます、九条社長」


私がそう言うと豪奢なディスクに座り書類を読んでいた私の上司である九条崇人が顔をあげ私を見て口角をあげる。


九条崇人という人はとにかく目や鼻、一つ一つのパーツが美しい。


その絶品のパーツが絶妙なバランスでこれまた絶妙に形のいい輪郭の顔におさまっている。


厚みのある唇が肉感的で実に色気がある。


腹が立つくらいのいい男だ。


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