俺様社長の恋の罠

あの人の腕の中は、すごく落ち着くし……気持ちがよくて、甘えたくなってしまう。


だけど、私はあの人が嫌いだ。そう思っていないと、私はどうにかなってしまいそうだ。


ただでさえ最近、弱ってるところとか甘えられてキュンとしてしまったりドキドキしてるのに。


失恋したばかりで、望みの薄い恋をできるほど私の心は強くない。


ああ、というか今日体調悪いな。頭も痛いし、なんかちょっと寒気もする気がする。


でも仕事できないほどじゃないから、今日は頑張れちゃうかな。


そう思いつつ、パソコンを開いていつものように打ち込みをしていると社長が社長室から出てきた。


手に書類を持っているところをみると私に用があるみたいだ。


「羽山、この書類……」


そう言って私の顔を見た九条社長が動きを止める。


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