俺様社長の恋の罠

「それで、今晩のお前の予定は?」


ほら、来た。毎日、毎日、よく飽きもせずに同じことを聞いてくるのか。


私の退社後の予定なんて、いくら上司でもこの人に報告する義務はない。


「お答えする義務はありません。では、失礼します」


そう言って社長室を出て、ちょっと強めにドアを閉めてやる。


それを見ていた清水さんが私の顔を見てニコッと笑ってくれる。


意外とこの笑顔に癒されているのだが、いかんせん清水さんは九条社長至上主義だ。


油断はできない。


「お疲れ様、羽山さん。ありがとうね」


穏やかな微笑みを向けてねぎらいの言葉をかけてくれる清水さんに私も微笑み返す。


「いえ、仕事ですから」


そう言って自分の机に座りパソコンを開いて、自分の仕事を始めた。


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