俺様社長の恋の罠
それが私の一日の始まりだ。
黙々と自分に与えられた仕事をこなし、一区切りついたところでうーんと背伸びをする。
九条社長は提携希望の会社と清水さんとともに面談に出ている。
こうやって二人は外に出ていることが多いから私は大抵一人で仕事をしている。
ちょっと寂しい気もするけど、あの人がいるのも変に緊張してしまうからある意味気が楽だ。
定時はとっくに過ぎている。社長達は今日は直帰だろう。
戻ってきてまた仕事するのかもしれないけど、私の今日のノルマは終わっている。
時計を確認すると約束の時間にも、ちょうどいい時間だった。
そう思った私は、パソコンを閉じて立ち上がってコートを着る。