初恋ブレッド
「田代さん、コピー用紙なくなったから補充してから休憩入って」
「はい」
ひたすら印刷に追われて、気づけば12時。
用紙を補充して立ち上がるとオフィスの奥で宮内部長の話し声がした。
部長、お昼入れないのかな?
休憩時間の数分前に鳴り響いた電話。
取引先からだったらしく、ボールペンを持った手でこめかみを押している。
設計部の数人が憐れみながらオフィスを出て行った。
私もお茶汲みで使ったカップを片付けてから食堂へ向かう。
部長のいない食堂で、今朝交換したパンを控えめにかじった。
今日も一日が終わる頃、空きテーブルに積み上げた報告書や資料の束を白坂先輩とチェックする。
部数も間違いもなし。
私、黙々とした作業は得意なのだ。
「白坂先輩、こっちの確認終わりました」
「……田代さん!この報告書、綴じ方が間違ってるわよ」
「えっ、すみません!?」
「ほら順番も……、これ全部やり直しじゃない!」
そんな、気をつけてたのにっ。
バンッとテーブルに叩きつけられた書類を見返していく。
本当にページが飛んでいて、順番はバラバラだった。
でも、あれ?これ私が作った分じゃない。
「先輩、私が綴じた報告書はこれじゃ……」
「明日朝一で使うのよ?」
「あの、でも」
「口答えしてる暇があるなら早く直して!」
「はっ、はい。でも……」
私じゃないのに。
これ間違えたのは白坂先輩だよ!
「はい」
ひたすら印刷に追われて、気づけば12時。
用紙を補充して立ち上がるとオフィスの奥で宮内部長の話し声がした。
部長、お昼入れないのかな?
休憩時間の数分前に鳴り響いた電話。
取引先からだったらしく、ボールペンを持った手でこめかみを押している。
設計部の数人が憐れみながらオフィスを出て行った。
私もお茶汲みで使ったカップを片付けてから食堂へ向かう。
部長のいない食堂で、今朝交換したパンを控えめにかじった。
今日も一日が終わる頃、空きテーブルに積み上げた報告書や資料の束を白坂先輩とチェックする。
部数も間違いもなし。
私、黙々とした作業は得意なのだ。
「白坂先輩、こっちの確認終わりました」
「……田代さん!この報告書、綴じ方が間違ってるわよ」
「えっ、すみません!?」
「ほら順番も……、これ全部やり直しじゃない!」
そんな、気をつけてたのにっ。
バンッとテーブルに叩きつけられた書類を見返していく。
本当にページが飛んでいて、順番はバラバラだった。
でも、あれ?これ私が作った分じゃない。
「先輩、私が綴じた報告書はこれじゃ……」
「明日朝一で使うのよ?」
「あの、でも」
「口答えしてる暇があるなら早く直して!」
「はっ、はい。でも……」
私じゃないのに。
これ間違えたのは白坂先輩だよ!