「いいよ。撮ろう」


「約束だからね?」


と2人で指きりをした。



桜の花が咲くと、



「綺麗…」



と波留は笑っていた。そのときの波留の笑顔はいつもの無理している笑顔ではなく自然に出た笑顔だった。



そして約束通り桜の木の前で2人で写真を撮った。




波留は大切そうにその写真を日記帳に挟んでいた。
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