卒業までに、俺を好きになってくれないか
騙してたんだ…

琉聖

【琉聖】




金曜日


遠足は、楽しかったけど

和久井さんがいないと

寂しかった



「琉聖って、今まで色んな女の子から
告白されても断ってたのは
やっぱり、女趣味が悪いせいだな」


慧のおかげで、中学からの男友達は

皆、俺の片想いを知っていた



和久井さんを悪く言うのは

やめて欲しい



クラスの出し物も無事に終わった




明日は、部活休み




「琉聖!!
明日さ、和久井さんとお前んち行くわ」


「マジ!!お前ら、最高!!」





翌日





やって来た3人は、なんだか

ぎこちなく座った



「あの… 私…
宮原君に、話さなくちゃいけないことが
……アリマス」


良くないこと???



「ハイ なんでしょう」



畏まった


ドキドキした



「私達、飲み物買って来るね!」



加藤らが、部屋を出た



「ふぅーふぅー」


和久井さんは、呼吸を整えていた


そんなに言いにくいこと???



「……和久井さん
俺も、和久井さんに言いたいことが…」


良くないことを言われる前に

告白しておこう




「俺、和久井さんが好きなんだ」






和久井さんは、驚いてた



目をこれでもかって、くらい開いた



「ゆっくりでいいから
卒業までに、俺を好きになってくれないか
俺、こんな気持ち、初めてなんだ」




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