卒業までに、俺を好きになってくれないか
何度もピンポンしたけど


和久井さんは、出て来なかった




部屋に戻って





加藤から聞いた


「先週、宮原君に駅まで送って貰った時
何度も言おうとしたけど
言えなくて… 江梨奈ちゃん
泣きすぎて、ナンにも食べれなかったって
だから、月曜日に具合悪かったの
学校辞めたいって、お兄さんに言ったら
1年間は、頑張れって言われたから
私達3人にだけ、嫌われる覚悟で
言いたかったんだって
てっきり、火傷とか、痣とかあるんだと
想ってたけど
私は、江梨奈ちゃんがRieで、嬉しい
だけど、Rieじゃなくても
友達1号を辞める気はないよ
宮原君の好きって…
ちっぽけだと想う!!!
もう、応援しないから!!!」


「おっおい!!成美!!
琉聖… とりあえず、成美に賛成!!
明日、練習でお前の気持ち聞く!!
ちと、冷静に考えろ!!じゃあな!!」





加藤に続き、慧も帰って行った






2人の言う通りだ



和久井さんの雰囲気とか

モジモジするとことか

控えめで、おっとりしたとこ

優しくて、ちょっとした

一言に、目を開いて喜ぶところ

何でも無いことにも、ありがとうと

わざわざ頭を下げるところ


考えるほどに、容姿なんて


どうでもよく、和久井さんが好き











なんで、あんな事を言ったんだろ…








和久井さんを泣かせた……














< 33 / 50 >

この作品をシェア

pagetop