卒業までに、俺を好きになってくれないか
中川と一緒にいた男の2人は、謹慎になった


井澄さんは、昨日帰国したはずなのに


家に帰らなかった


病院にいるんだろう


どこの病院なのか


先生は、教えてくれなかった





数日後




隣から、物音がして、井澄さんが帰っているのだと、慌てて隣へ



ガチャ



「宮原君か……」

「和久井さんのお見舞いさせて下さい!」

「……まだ、目覚めないんだ…ごめんな」



やつれた井澄さんが、可哀想だった



「和久井さん…俺に呼び出されたと
勘違いして……俺が、もっと早く
話をしてたら、こんなことには……」


「目が覚めたら……伝えるよ……
今から、病院に戻るから
また、目が覚めたら…ね!?」


「はい……すみません」



〝目が覚めたら…〟を何度も繰り返す


よほど、悪いのかと、心配になるが

井澄さんの気持ちを考えて

部屋に戻る







こんな時に、気がつく


なんで、苗字が違うんだろう……









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