卒業までに、俺を好きになってくれないか
「待って!!
無理… 体育祭… 無理…
私、こんなのだよ!?人前に出たら
怖がられない!?」


俺の隣で、なんの想像をしたのか

あわてふためく



「江梨奈が、派手に階段落ちたから
この学校にRieがいるって、すでに
バレてるぞ」


先生の言葉に、和久井さんは


固まった


「……大丈夫って、こと?」


「ちょっと騒がれるだけだろ
俺たちが、守ってやるよ!」



「皆が……守ってくれるの?」



「そうだよ!江梨奈!!」



加藤にしがみついて



「嬉しい!!
私、怖いけど…頑張る!!」




見た目の派手さとは、想像絶する


地味な性格


今日までのあり得ない


地味っぷり





全部、本物の和久井さん





卒業までに、俺を好きになってくれないか






あの日の告白の返事が

もらえるのは、当分先だろうと思った



少しづつでいい






今は、普通の学校生活を

存分に楽しんで欲しいから




全てが初めてな和久井さん





学校帰りの寄り道とか

休日の買い物



学校以外でも、ずっと

素顔で街を歩いたことがなかったから


慣れるまで、大変な不審者だった






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