祓い屋!
「ありがとう」

照れくさくて

恥ずかしい気持ちから消えるような小さな声でクロにお礼を言った


「ついたぞ。手の掛かる我らが当主さま」

依頼の図書館の前に来ていた

入り口に立つだけで

嫌な気配が立ち込めている

椿が顔を上げると

クロも同様の気配を感じ取っているのであろう

険しい顔つきをしていた

「中に入るか」

クロの脇に並ぶようにして

依頼主である館長の元に向かった
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