祓い屋!
ただ事ではない悲鳴に

皆が一斉に声のほうを振り返る

椿も席を立ち

着物の懐のお札を確かめ

後ろに控えていた小梅を見る

一族の者は誰も席を立たず

ざわざわと辺りを見渡し

状況を理解できないという感じでいるようだ

「小梅、すぐにクロを呼んできて」

小梅に頼むと

椿はすぐに部屋を出て

声のするほうへ

向かった
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