祓い屋!
部屋の扉を開け中に入ると

ぐったりと床に寝そべっている女性が目に入った

その女性の上に覆い被さっている妖怪

あたりを圧倒する妖気

天井まで達するくらい大きな身体

見た瞬間身体が震えるのがわかった

気を張り札を掴むと

同時に妖怪が滑るようにして椿の元に近づいた

「お前は何ものだ?なぜワタシをみても平気に立ってられる?」

椿に絡みつくように寄り

息混じりの話し方で品定めをするかのように

椿を舐めるように眺める
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