祓い屋!
依頼主の透子には

珠姫のことを全て話すことなく

それとなく事件解決したことを伝え椿らは寮を出て屋敷へと戻った

屋敷へ戻ると

山積みになっていた仕事が増え

怪我に気づいた小梅が急ぎ処置をし

一息ついたころには

気が抜けたように疲れが回っていた

「なぁ?あの半妖の何がいいんだ?」

「何って?クロにはない魅力満載なところでしょ?笑」

依頼を逃すなど祓い屋、しかも当主にとってなくてはならないこと

椿は妖怪でもない

ヒトとしては妖力が強い

祓い屋として生まれたから

当然のように妖怪と接しているけど

今回ヒトの中で生活して

何か感じたものがあるのかもしれない

半妖である珠姫との出逢いが

自分の環境と似たものを感じて

ほっとけなかったのか…

疲れていても機嫌がよい椿をみて

クロはため息が出る

ヒトと妖怪は

難しい…

*完*
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