カタブツ上司に愛された結果報告書
好きって気持ちだけ膨らませて、いつまでも陰からこっそり想っているだけじゃダメだよね。

なにか自分からアクションを起こさないと、いつまで経っても片思いのままな気がする。


そう分かってはいるんだけど、なんせ田中さんには隙がないというか、雑談をする暇がないと言うか……。


無駄な動きはないし、仕事中も休憩中も動き回っているか仕事しているし……。
軽くなにかを食べているときでさえ、書類に目を通しながらだから声を掛けづらい。


え、これはもしやこのままなにも出来ず、失恋するパターンに陥りそうじゃないですか?

それかあっさり田中さんが結婚してしまい、失恋。


あぁ、どっちも同じ失恋パターンじゃない!!


歩きながら盛大な突っ込みを自分自身に入れている中、ふと視界に入ったのは見慣れ車両。


道路を挟んで反対側のパーキングに駐車されていて、その車に寄りかかるように電話をしながら立っている人物をしっかり目でとらえた瞬間、足が止まってしまった。


「え……嘘、田中さん?」

飛び込んできた人物に目を疑ってしまう。
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