あなたに出逢えて……
結局どう話していいか分からないまま、今日になってしまった。




勇気を出して、教室のドアを開ける。




「おはよー」


明るく声をかける。



えっと・・・・絵里は。


あ、いた。




寂しげに窓の外を眺めていた。



私は絵里のそばに近付いて、声をかけた。





「・・・おはよ、絵里」



「まこちゃん・・・」



絵里が振り向いて、返事を返してくれた。



でもすぐに目を逸らして、また窓の方を向いてしまった。
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