桜色タイムカプセル
絵の具が顔に飛び散って、髪の毛も散乱している男子が、実行委員に知らせに走ってきた。



「肝試し会場も、完成だ」



この言葉を合図に、男子は騒ぎ出し、女子は手を握りあって喜んでいた。



「お?なんだなんだ?」


ここで、ようやくかいくんの登場。


「会場が、完成したって」


かいくんは柔らかに微笑んで、男子たちの方に紛れ込んだ。



「文化祭まで、あと2日」


実行委員が突然机の上に立つ。


「高校最後の文化祭、思いっきりはしゃいで、楽しい思い出にすっぞ!!」



「おお!!!!」



みんなで気合いと、団結をまとめ、今日はここで解散した。



メイド服は衣装係に託し、私はかいくんと並んで歩いた。
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