部長っ!話を聞いてください!
今さっきの自分の口から飛び出した発言を思い出すと、一気に顔が熱くなっていく。
恥ずかしくて、部長の瞳を見つめ続けることができなくて、私は俯きがちに、後退していく。
テーブルの横にぺたりと腰を下ろし、床に落ちているドラッグストアのビニール袋を手繰り寄せた。
どさくさに紛れて、言ってしまった。
……大好き、と。
何も考えず、勢いで告げてしまった。
どうしよう……もうどうすることも出来ないけど、どうしよう!
ちらりと視線を戻せば、部長は外を眺めていた。
顔を窓の方へ向けているから、今部長がどんな表情なのかは分からない。
私の気持ちを聞いて、部長はなんて思ったのだろうか。
部長は、私にどんな言葉を返すつもりなのだろうか。
……今、部長がどんな顔をしているのか、知りたい!
立ち上がろうとした瞬間、部長は何かの気配を察したかのように、ほんの一瞬、こちらに振り返った。
私はよろめきながら、再びその場に腰を下ろす。
何事もなかったかのように、袋の中から買ってきたものを取り出したりしながらも……やっぱり部長のことを見てしまう。
部長もまた何事もなかったかのように外を眺めている。顔は見えない。