本当の愛を教わる
「で、藤澤は楓の彼氏と寝たのは事実だけど、謝罪する気はないってこと?
彼女がいるの知らなかったって言うけどさ、普通確認しない?」
「誘われたときに、確認くらいしてる。
本命がいる人とは寝る気ないから。
…でも、柘植くんの妹が彼女だっていうなら、嘘ついてみたいね。
だから、彼氏と寝たことだけは謝れるけど、浮気じゃないから、これ以上私から言うことは何もない」
百合菜がやはり淡々とした様子で話すと、楓は傷ついたように、弱々しく問う。
「潤くんは、彼女いないって、言ったんですか?
…もう、三年も付き合ってるのに…!
それとも、ずっと実は遊びのつもりだったのかな…」
最後の方は独り言のように呟くと、泣きそうに顔を歪めて下を向く。その様子を見た百合菜は、ため息を大きくついて声をかける。
「楓ちゃんがどうしてもって言うなら止めないけど、あの男相当遊んでるっぽいから、今のうちに別れた方がいいよ?
私から言っても説得力ないかもしれないけど、多分他にも遊んでる女いそうだしね」

