小悪魔な彼にこっそり狙われています
「彼女、来栖くんといるようになって変わったよね。素敵になったよ」
「別に、澪さんは俺なんかといなくても元々素敵ですけど」
「おっ、言うねぇ」
別にただの事実だ。
澪さんは元々かわいい人だし、きっと俺なんていなくても、他の誰かの言葉でも素直になれたかもしれない。甘えられる場所を見つけられたかもしれない。
……けど。
「けど美人だしスタイルもいいし……僕もちょっかい出しちゃおうかなぁ。社長命令、とか言ってデート誘ったら来てくれるかな〜」
「誘うだけならご自由にどうぞ」
「おっ、余裕だねぇ?」
冗談半分で言う社長に、俺はふっと笑う。
「口説かれようと奪われようと、俺は渡しませんから。俺以上に澪さんのことが好きな男なんていません」