小悪魔な彼にこっそり狙われています
「ひゃっ」
ぞくっと感じる感覚につい変な声が出ると、驚きと戸惑いに足元がよろける。
すると私の足は来栖くんの左足を軽く踏んでしまった。
「げっ!来栖くんごめん!大丈夫!?」
「っ〜……大丈夫、に見えますか……」
「見えないよね!本当ごめん!!」
捻挫した足を踏まれたとなればさすがに痛かったのだろう。来栖くんはその場にしゃがみ込み、声にならない声で左足をさする。
あぁ、安静に過ごせるようにと思って来たのに、私はまた余計なことを……!
あわてて自分もしゃがみ込み、来栖くんの足に触れようとした。
けれどその手は、彼の手に掴まれてしまう。
「来栖くん?」
なに?と問いかけようとして、顔を上げれば、すぐ目の前に迫る彼の顔。
「痛み止めに、キスをください」
そしてそう囁くと、そっと唇を重ねた。
優しく触れて、かと思えばそのまま舌を絡めて、吸い付くように口付ける。
「んっ……」