腹黒御曹司がイジワルです
「なによ。宮城くん、私のことなんてなにも知らないくせして」
「知ってるよ? 我妻が本当はかわいい女の子だってこと。仕事のことしか頭にないように見せているのは、中途半端に仕事をするのがイヤだからで、男に興味がないからじゃない」
「そ、それは……」
彼の言う通りすぎて、なにも言い返せない。
「それに、今日の様子を見ていると、おそらく我慢ばかりしてるんだろうね。寛容な大人の女を演じてる。どうせあの女も、誰なのか聞いてないんだろ?」
彼は少し口角を上げ、余裕の顔をしてみせる。
賢に話しかけてきたさっきの女のことだ。
見ていたの?
「そんなの宮城くんに関係ないでしょ!」