キミと初恋、はじめます。
◇
────…学園祭準備期間。
星凜学園の学園祭は、特に力を入れるらしく、9月末に行なわれる学園祭の2日間に向けて、約2週間の準備期間が用意されている。
その間、授業は午前中のみで、午後はすべて学園祭の準備に取り掛かる毎日。
学園祭まで残り1週間ほどとなり、だいぶ準備が整ってきていた。
「華沢ー!ヘルプッ!」
衣装係にて、服の縫い方を教えていたあたしに、教室に飛び込んできた委員長の野村くんから、ヘルプがはいる。
料理係は今、家庭科室にて料理の試作に燃えてるんだ。
コスプレ喫茶とはいえ、喫茶店であることには変わらないし。
コーヒーはもちろん、それに合うケーキ等のスイーツを試行錯誤中なんだよね。
「今井さん、あたし呼ばれたから行ってくるね。あとはここを縫えば完成だから、頑張って!」
「あ、ありがとう!華沢さん!」
あたしは、教えていた衣装係の今井さんに手を振って、野村くんと教室を出た。