キミと初恋、はじめます。


十何年かの間に、翔空くんはドキドキ魔に変わってしまったの。


あたしは心臓が破裂するかと思ったんだからね。



「あ、今度翔空くん連れてきなさいよ、シキ」


「っ!?!?」


「楽しみにしてるから」



語尾に♡でもつきそうな笑顔で言ったお母さんに、あたしは冷や汗がたらり。



「き、着替えてくるね」


とにかくここから立ち去ろう。

そしてこの制服を早く脱いでしまおう。


そう思ったあたしは、そそくさと自分の部屋に引っ込んだ。
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